当院のカウンセリング
歯科のカウンセリングは、予防に関するものと、治療に関するものの２つに分けられるかと思いますが、特に治療に関しては要望が千差万別で、選択肢が多く費用も高い事から、難解な話になりがちです。
当院のカウンセリングは、そのような複雑さを減らすために、いきなり治療方法の相談をするのではなく「なぜこうなったのか（全体的な病気の傾向）」「今後どうなりそうなのか（将来の予測）」を把握し、何に重点を置いていくのかという「優先順位」を定める事を大切にしております。
これは耐久性と審美性のバランスをとる作業とも言えると思います。
いずれかをとる場合には保険内の治療で対応が可能な場合が多く、これを両立しようとすると保険適応外の材料を用いるために費用がかかる事が多いです。
これに病状や歯の喪失状況を加味して、どの方法で治す事が最適なのかを提案します。
全ての歯を自由診療で治療可能であるならば理想的ではありますが、やはり多数の歯を直す必要がある場合には高額になりがちなため、費用対効果を考え予算を分配し、要所に重点的に投じていきます。
中途半端に広く薄く投ずると長期的に問題が出ることが多いので、メリハリをつけたほうが良いように思います。
また、長期の保存が難しいと思える状態では、投資が無駄にならないよう、あえて費用をかけないようにご提案する場合もあります。
そう言ったことをご理解して頂きながら優先順位を定め、予算の配分などを決めていく事で、ご自身が抱えるリスクや治療内容を深く理解できるために、効率的な治療や効果的な予防処置を行うことが可能となります。
きっと新しい発見があります。お気軽にご相談ください。
治療の流れ
-
-
Q.受診後、どの様な流れで治療が進みますか？
-
A.ご病状によりますが、最初は「リスクの評価」を行います。
-
病状により上記３パターンのいずれかのルートを進まれます。
病状が軽い方が時間と費用がかからなくなりますので、早い時期からの予防をお勧めします。
標準的な歯科医療の流れ
1.初診（診療目安：約60分）
ご来院後、まずは問診票の記入をしていただき、診療前の口内の状況を確認できるよう口腔内写真やレントゲンを撮影します。すぐに治療が必要な歯があった場合には応急処置を行います。初診での情報をもとに、ひとりひとりの患者様に合った予防プログラムを立案致します。
2.検査（約60分）
個々の患者さんのう蝕と歯周病のリスクを正確に計測するために、むし歯や歯周病の検査やかみ合わせの診査を実施しています。
過去の病歴や現在の状況から、今後の状況を予測し予防プログラムを立案します。
3.初期治療（約30～60分 数回に分けて）
歯周病の原因を予防していくための分析、検査結果を説明します。その後、通常の歯磨きでは取ることができない歯石やプラークを取り除きます。正しい歯磨き指導や、専用の器具を使った歯のクリーニングも行います。また、お子様やカリエスリスクの高い方には、フッ素を歯の表面に塗り歯を強く丈夫にします。
4.再評価1 （約30分～60分）
歯を失う大きな原因となっている歯周病について検査を行い、今までの治療で病状が改善されているかを確認します。専用の器具を使い、歯のクリーニングを数回にわたり行います。また、再度フッ素を歯の表面に塗布します。
5.修復治療
必要に応じて、初期治療により治療し始めた個所の、むし歯の治療を行います。
6.再評価2（約30分～60分）
ここで再度、歯周病や噛み合わせの検査を行い、今までの治療で病状が改善されているかを確認します。治療前と治療後の状態をしっかりと把握できるよう、再度口腔内写真、X線写真を撮影します。
7.メインテナンス（3ヶ月～6ヶ月に一度）
改めて正しい歯磨き指導を行います。さらに専用の器具で歯のクリーニングを行い、普段の歯磨きでは取りきれない汚れをきれいにします。また、フッ素の塗布、再度口腔内写真やX線写真の撮影をします。